印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |
家造りは墨付け作業から始まる。 平面図を見ながらおこなう墨付け。 立面図はほとんど見ない。頭の中で想像するだけで充分だから。
1箇所だけでも間違いがあれば建前を進めることはできない。 建前というとてもおめでたい日にそんなミスは許されない。 だから毎日が真剣で気持ちを込めた墨付け作業、。気を抜くことはできない 墨付けの難しさ、それはどれだけ間違わないでおこなえるかです。
プレカットという工場での機械加工が主流となっている。それを証拠に墨付けの出来る20代、30代の大工は激減している。 わずか15年くらい前までは「墨付けが出来なければ大工として食ってはいけない」と言われたものですが・・・。
上棟前日の大工は試験前日の受験生と同じ気持ち。間違いなく墨付けが出来ているのかは建前をしてみなければわからないから。大工の手で刻まれたたくさんの木材を組み上げるのが上棟式。きっとお施主様の人生の中でもとても大事な日になることでしょう。
材料にこだわっているという宣伝文句を良く目にしますが、本当に木のことをわかる人がこだわっているの? すべての材料をチェックしながら加工をするのが大工。 ただ高価な材料を使用するだけがこだわりではない。 適材適所に振り分ける作業こそがあってのこだわりだと考えます。
その家で一生を過ごす御家族がいる。 だから早く造ることよりも、きれいに仕上げることのほうが大切だと思う。
和室の天井を造っているひとコマ。 加工したものをすぐに組み上げるのではなく、仮組みをして仕上がりを確認する。 それがひと手間。
きれいに仕上げるにはひと手間をかけなければいけない。 しかしそのひと手間がかけられないほど工期が短縮されているところが多いらしい。何十年も住む家をそんなに急いで造らなくても良いと思うのだが、時代が違うのか? 時代が違っても、ひと手間をかけることは怠りたくはない。
要望に応えて造るのが大工の仕事 こんなものが欲しい。あんなものを造ってほしい。 いろんなご要望がありますので、なるべくお応えしたい。 しかし物によっては逆に不便になってしまうものもあります。 メリットだけではなくデメリットも考慮することが大切です。 ですからちょっと変わっていますが、デメリットのアドバイスをさせていただきます。
廃材や古いサッシを大事に保管されているお施主様もいらっしゃいます。いつか使えるだろうと捨てずにとっておいたんですね。年配のお方は特に物を大切にされています。
このような材料は捨ててしまえばただのゴミですが、再利用すれば立派な材料に生まれ変わります。 まずは相談してくださいね。
お施主様のアイデアをいただくことも たとえばこんなこと。 建築士の設計通りでは1階の廊下が少し暗い。2階の明るい廊下の光をどうにか利用できないものか?そんなお施主様のアイデア。(ご要望) 大工はいろいろな方法を模索。 その結果、強化ガラスをはめ込み2階の光を1階廊下へ送ることで解決。 普段では思いつかないこともお施主様のひとことでひらめくこともあるんですよ。
家造りにはどうしても見た目を優先しがちですし、メリットばかりを考えてしまいます。では、デメリットは?デメリットを考え、理解していておかないと住みよいおうちにはなりませんよ。
流行りもの。これが一番危険です。当然、興味があるものばかりですし、人気もあります。しかしメリットもあればデメリットもあることを忘れてはいけません。デメリットをしっかり理解したうえで選択しなければ住み始めてから後悔することになりますよ。